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感性

3月に道写協の事務局から電話を受けました。
「あの・・・写真家の職業体験学習を受けてもらえませんか?中学生なんですが・・・」と。
道写協に依頼されたとしたなら、ふさわしい人が大勢いらっしゃいます。
私など全くのアマチュアですし、相応とは思いませんが・・・と最初はお断りしました。

お話を詳しく聞くと、中学生の女の子が私のサイトを見て一緒に写真を撮ってみたいと希望してくれたそうです。
担任の先生もアマチュアカメラマンと言うことはサイトを見て承知の上だという事情を知り、お受けしました。

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そして昨日中学生の職業体験学習として女の子を一人お預かりしました。

実習先に選んだのが、写真教室でも度々実習を行う「滝野すずらん公園」と「有明の滝」
雨が降ったら北大の植物園か百合が原公園にしようと思っていました。
もし、虫が苦手だったり、草負けがひどい場合は有明の滝を西岡水源地に変えようと・・・・

幸いお天気も良く、気持ちの良い穏やかな日になりました。
虫も平気だとわかって予定通りの場所での実習です。

日曜日に咲いている花の状況などをチェックしてきましたが、3日違うと様子もどんどん変わります。

Aちゃんが写真家を実習に選んだ理由は
「どんなふうに写真を撮っているんだろう」という素朴な疑問を持ったからと言ってました。
確かに、写真家って・・・あまり世間に生業について出ませんし、私もそうですけど、人が集まる所や時間帯では撮らないですし・・・(笑)

他の人は、看護師や保育師、動物園や水族館の飼育員など人気の職業へと希望を出したそうです。
Aちゃんは最初スポーツトレーナーと迷ったそうですが、トレーナーはなろうと思えばなれる職業。なかなか見る機会のない写真を撮る人を選んだとか・・・
とてもしっかりした考えに感心しました。

写真を撮る場合はお母さんからコンパクトデジカメを借りて撮ることがあるそうです。
写真を撮ることよりも森の中で木々を見たり、時々草原に寝転がってお昼寝したりすることが癒されるのだとか・・・

機材は以前使っていたEOS55を使ってもらいました。
もちろんフィルムはいつも使っているリバーサルフィルム ベルビア100という本格的な撮影です。

まず自分の心に響くものを撮るのだと教えました。
お花の群落でもこちらに語りかけてきているお花がきっといるのだから、それを核にして構図を決めるのだと・・・

巨大になったエゾノリュウキンカと終わってしまった水芭蕉の沢に行くと、自分で撮りたい被写体を探してきます。
レンズ選びについてもどう撮りたいか訪ねると、こんなふうに撮りたいときちんと自分のイメージを伝えてくれます。
それに沿ってレンズを選んで、目線を決めてもらいました。
目線を少し変えるだけで世界も変わってきます。
その高さに三脚を広げてあげて、あとはAちゃんに構図とピントを決めてもらうという方法をとりました。

有明の滝では少し斜面を下りて小さな川の流れを撮影しました。
2キロ以上もある重い三脚を両手で抱えて持って下りてくれました。

この頃になると、カメラの絞りをプレビューを見ながら自分で決め、ピントもマニュアルで操作できるようになりました。

そして沢を歩き、どんどん自分で撮りたいものを探してきます。
森の中で芽生えた小さな植物の息吹を、しっかりと感じてくれているのでしょう。
36枚 フィルム1本を実習中に撮りました。
本日出来上がってきたポジをスキャンしながら、改めて素直な感性に喜びを感じました。
写真にはAちゃんの聡明さ、純粋さがしっかりと表現されていると思います。

写真はAちゃんが探してきた沢で頑張る小さな水芭蕉です。

こんな貴重な時間を与えてくださった担任の先生方、そして学校関係者の方々に感謝しています。
by landscape-stories | 2007-05-18 03:00 | 撮影

北海道 特に富良野・美瑛での撮影日記や日々の出来事など


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